リスク受容(Risk Acceptance)

リスク受容とは、ひとことで言えば、リスクの存在を認識した上で、対策コストがリスクの影響を上回る場合などに、あえてそのリスクを受け入れる意思決定です。たとえば、発生確率が極めて低く影響も軽微なリスクに対して高額な対策を講じるのは非合理であるため、経営層が正式に受容を決定するケースがあります。重要なのは、リスク受容は「リスクを無視する」ことではなく、「分析の結果として意図的に許容する」ことであり、受容の判断根拠と承認者を文書化して記録に残す必要があります。残留リスクが組織のリスク許容度(Risk Appetite)を超えていないことが前提であり、状況変化に応じて定期的に再評価すべきものです。