定量的リスク分析(Quantitative Risk Analysis)
定量的リスク分析とは、ひとことで言えば、リスクの発生確率と影響額を数値で算出し、金額ベースで意思決定を行うリスク評価手法です。たとえば、サーバ障害が年1回発生し、1回あたりの損害が500万円であれば、年間期待損失額(ALE)は500万円と計算でき、対策費用が300万円なら投資妥当性を数値で説明できます。SLE(単一損失予測額)×ARO(年間発生率)=ALEという公式が基本です。定性的リスク分析が「高・中・低」の主観的評価であるのに対し、定量的分析は経営層への投資説明や保険設計など、財務判断に直結する場面で威力を発揮します。ただし、正確なデータ収集に時間とコストがかかるため、重要資産に絞って適用するのが実務的です。

