暗号化消去(Crypto Shredding)

暗号化消去(Crypto Shredding)とは、ひとことで言えば、暗号化されたデータの復号鍵を破棄することで、データを事実上復元不可能にする消去手法です。たとえば、クラウドストレージ上のデータが暗号化されている場合、復号鍵を確実に削除すれば、データ自体は残っていても解読できないため安全に無効化できます。物理媒体にアクセスできないクラウド環境やSSDのように上書き消去が確実にできない媒体で特に有効な手法です。前提として、対象データが強力な暗号化(AES-256等)で保護されていること、鍵管理が厳密に行われていることが不可欠です。デガウスや物理破壊が不可能な環境でのデータ消去手段として、クラウド時代に重要性が増しています。