資産評価(Asset Valuation)
資産評価とは、ひとことで言えば、組織が保有する情報資産の価値を金銭的・定性的に算定するプロセスです。たとえば、顧客データベースの価値を「データ収集・構築コスト」「漏えい時の損害賠償額」「事業への貢献度」などの観点から評価します。資産評価はリスク分析の出発点であり、SLE(単一損失予測額)の計算に直接使用されます。資産価値が不明確なままリスク分析を行うと、対策の優先順位や投資判断に歪みが生じます。有形資産(サーバ、ネットワーク機器)は取得原価や再調達価格で評価しやすい一方、無形資産(ブランド価値、知的財産、顧客信頼)の定量化は難しく、複数の評価軸を組み合わせるアプローチが必要です。

